【リノベーションはやめたほうがいい?】リフォームとの違いをわかりやすく解説!

リフォーム業歴12年のエイトです!

「建物の劣化が目立ち、リノベーションを検討しているけれど、やめたほうがいいという言葉も見かけて不安…。」
「リフォームとは何が違うのかな?」

これまで修繕の経験がないと、リノベーションやリフォームの違いがわからず、不安になりますよね。

実際、違いを理解しないまま工事を依頼して、後悔してしまう方も少なくありません。

そこで本記事では、リノベーションとリフォームの違いから、それぞれのメリット・デメリット、後悔しない選び方までをわかりやすく解説します。

今の住宅に長く安心して住み続けたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

リノベーションとリフォームの違いとは?

リノベーションとは、「建物の機能性や価値を高めるための大規模な改修」です。

それに対して、リフォームとは「経年劣化による建物の故障や破損に対する修繕・改修」になります。

それぞれの主な違いは以下の通りです。

項目リノベーションリフォーム
目的性能・価値向上老朽化部分の修繕や現状回復
工事範囲全面的(間取り変更・構造補強)部分的(壁紙交換、設備の交換、塗装など)
規模大規模小規模
設計の自由度高い(構造変更可)低い(既存構造に制約あり)
費用相場数百万円~数十万円~
工期長期間短期間
住みながら施工仮住まいが必要な場合が多い可能な場合が多い
性能変化新築以上の性能やデザイン性の向上が可能新築同様の機能回復が中心
対象30年以上の築古住宅や大規模改修向け10~20年程度の築浅、中程度の住宅向け

例えば、リノベーションでは以下のような工事が行われます。

  • 間取りの変更
  • 給排水管や水道管、電気配線の変更
  • 断熱性能や耐震補強などの構造的な改良

一方、リフォームでは以下のような工事が中心です。

  • 壁紙(クロス)や床の張り替え
  • キッチンや浴室、トイレなどの交換
  • 外壁や屋根の塗装や補修

また、業者によって対応できる範囲が異なるため、依頼する前に「どこを改修したいのかを明確にしておく」ことが重要です。

リノベーションのメリット・デメリット

リノベーションのメリット

リノベーションのメリットは、以下の3つです。

  • 設計・デザインの自由度が高い
  • 生活環境の変化に対応できる
  • 新築の購入に比べて費用がかかりにくい

家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、好きな間取りや構造に作り変えられるのが、リノベーションの強みです。

また、新築より中古住宅を購入してリノベーションした方が、費用が安くなることも少なくありません。

リノベーションのデメリット

一方、リノベーションのデメリットは以下の3つになります。

  • 大規模なリノベーションでは仮住まいが必要
  • リフォームより費用が高い
  • 対応できる業者が少ない

大規模なリノベーションでは、工事中に自宅で生活できないことも多々あります。その場合は、仮住まいを別途用意する必要があるでしょう。

そして、リノベーションには設計やデザインといった工程も含まれるため、修理のみを行うリフォームに比べて費用が高くなる傾向があります。

さらに、部分的な修繕ができる業者は多いものの、設計やデザインを伴う大規模な改修に対応できる業者は限られています。

リフォームのメリット・デメリット

リフォームのメリット

リフォームのメリットは以下の3つです。

  • 完成がイメージしやすい
  • 工事期間が短い
  • リノベーションより費用が安い

リフォームは部分的な修繕のみなので、完成した状態をイメージしやすいでしょう。

また、工事期間が短いケースが多く、壁紙の張り替えやトイレの交換などであれば、1日ほどで完了します。

さらに、必要最低限の補修費用で済むため、リノベーションよりも費用が抑えられます。

リフォームのデメリット

一方、リフォームのデメリットは以下の3つです。

  • 設計の自由度が低い
  • 部分補修を繰り返すと割高になる
  • デザイン性が低下しやすい

リフォームでは、断熱性能や耐震補強といった内部構造まで工事することはできません。そのため、リノベーションほど設計の自由度は高くないといえます。

さらに、壊れた部分を個別にリフォームし続けると、まとめて修理するよりも割高になる場合があるのです。それに加えて、リフォームはデザイン性を重視しないため、部屋全体の統一感が崩れてしまうこともあります。

リノベーションとリフォームの費用相場を比較

リノベーションとリフォームの費用相場は、工事の規模や内容によって変わります。例えば、リノベーションで部分的な改修を行う場合は、300万円〜700万円程度が目安です。

そして、フルリノベーションの場合は一戸建てで1,500万円〜2,500万円、マンションで700万円〜1,500万円ほどかかります。

一方、リフォームの平均費用については、国土交通省が公表した「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」によると、137万円となっています。

参考:国土交通省|令和5年 住宅市場動向調査報告書

ただし、リフォームの内容によって費用はさまざまです。例えば、トイレの交換やフローリングの張り替えなら数十万円程度で済みますが、キッチンや浴槽の交換では100万円以上かかることもあります。

リノベーションはやめたほうがいい?後悔しない選び方のポイント

リノベーションとリフォームのどちらが適しているかは状況によって異なるため、それぞれの向いているケースを紹介します。

リノベーションが向いているケース

リノベーションが向いているケースは、以下の状況です。

  • 新築購入よりも費用を抑えて理想の空間に住み替えたい
  • 家族構成やライフスタイルの変化に合わせて間取りを変更したい
  • 老後も安心して暮らせるよう機能性を高めたい

家族が増えたり、子どもが独立したりといったライフスタイルの変化に合わせて、間取りを見直す方が多くいます。また、将来を見据えて長く安心して暮らせる家にしたい場合にも、リノベーションは適しているでしょう。

リフォームが向いているケース

一方、リフォームが向いているケースは以下の通りです。

  • 老朽化した設備や建物を修繕したい
  • 費用を抑えつつ必要な箇所のみ改修したい
  • 仮住まいを用意せず短期間で工事を完了させたい

築15年〜20年ほど経つと、住宅の設備や建材の劣化が目立ち始めます。ちょうど子どもの進学費用がかかる時期と重なることもあり、費用を抑えられるリフォームを選ぶ方も少なくありません。

まとめ

最後に、リノベーションとリフォームの最適な選び方をまとめます。

  • 建物の機能性やデザイン性を高め、より良い暮らしをしたい場合は「リノベーション
  • 費用を抑えて、老朽化した部分や設備を修理・原状回復したい場合は「リフォーム

また、予算だけでなく、「これからどんな暮らしがしたいのか」を家族で話し合ったうえで、最適な方法を選ぶことが大切です。

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