屋根カバー工法で後悔?デメリット、失敗しない方法を解説!

リフォーム業歴12年のエイトです!

「屋根カバー工法を検討していて失敗しないか不安。」「後悔した話を聞いたけれど、本当に大丈夫かな?」

屋根カバー工法は葺き替え工事に比べて費用を抑えられるのが魅力です。しかし、正しい知識がないまま施工を行えば、「雨漏り」や「はがれ」などが発生する恐れがあります。

そこでこの記事では、屋根カバー工法のデメリットから後悔したケース、失敗しない方法まで詳しく解説します。適切なカバー工法で屋根を修繕したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

屋根カバー工法のデメリット3選

屋根カバー工法には、以下3つのデメリットがあります。

耐震性が低下する可能性がある

屋根カバー工法は、既存屋根の上に新たな屋根を重ねる工事方法です。屋根の重さが増すことで家全体の重心が上に移動し、地震発生時に揺れ幅が大きくなるため耐震性が低下します。

ただし、事前に耐震性を調査して問題がなければ、過度に心配する必要はありません。

屋根内部の点検ができない

屋根カバー工法では、内部で劣化が進んでいても、目視で点検することができません。そのため、下地部分が点検できない状態で新しい屋根材が覆われることになります。

劣化箇所を見逃されると、工事完了後も内部で腐食が進み、後から雨漏りが発生したり、屋根全体の修繕が必要になったりするリスクがあります。

屋根カバー工法をするなら、信頼できる業者に依頼しないとダメですね・・。

将来的に修理やリフォームが高額になる

屋根カバー工法は、既存屋根を撤去せずに新しい屋根材を重ねるため、将来、葺き替えを行う際に2枚分の屋根材を撤去・処分しなければなりません。

その結果、人件費が膨らみ、通常の葺き替えに比べて工事費用が高額になってしまうのです。

屋根カバー工法の失敗・後悔するケース

具体的な屋根カバー工法には、以下の失敗や後悔したケースがあります。

野地板の劣化を放置したまま施工した

事前点検を怠り、内部が腐食している野地板を放置したまま施工してしまったケースです。屋根材の下には「野地板」と呼ばれる下地材が敷かれており、築年数が経過すると劣化・変形し、釘やビスの固定力が低下します。

この状態で施工を進めると、屋根材を固定するビスが不安定になり、風や振動で屋根全体がズレたり、剥がれたりする危険が生まれるのです。

強風で屋根が剥がれて浸水した結果、防水シートや新しい屋根を一度剥がして野地板を全面交換することになり、高額な再工事費用がかかることもあります。

勾配に合わない屋根材を使用した

緩勾配屋根に「横葺き屋根」を施工してしまったケースです。横葺き屋根は、2.5寸(約14度)以上の勾配が必要とされています。

しかし、2.5寸以下の勾配で横葺き屋根を施工することで、継ぎ目や釘穴の隙間から水が逆流し、屋根裏への浸水が発生するのです。結果的に、防水シートや野地板の劣化の進行が早まり、再工事が必要になってしまいます。

施工不良による雨漏りが発生した

風が強い地域にもかかわらず、屋根の固定や防風補強が不十分だったため、屋根の一部が浮いて浸水してしまったケースです。また、低品質の防水シートを使用したことで劣化が早まり、屋根裏に雨が浸水していたケースもあります。

知識不足や誤った施工が原因で下地の腐食が進み、最悪の場合、屋根全面の葺き替えが必要になることもあるので、注意が必要です。

経験不足の業者に依頼してしまった

屋根カバー工法に慣れていない業者が、工事を請け負ったケースです。事前の点検や調査が浅いまま、施工を進めてしまうこともよくあります。

経験不足による施工が原因で、早期の雨漏りや屋根の浮きが発生し、下地の腐食につながってしまいます。

悪質な屋根業者もいるので、業者選びには注意が必要ですね・・。

屋根カバー工法で失敗しない3つの方法

屋根カバー工法で失敗しないために、以下のポイントをおさえることが大切です。

工事前に下地の劣化状況を確認する

工事前には必ず下地の劣化状況を確認しましょう。屋根カバー工法は、既存屋根の下地に問題がない状態で行うことが前提です。

下地が劣化している状態で無理にカバー工法を行うと、内部の腐食が進行し、数年で雨漏りなどが発生する恐れがあります。中には、下地の調査を行わない業者も少なくありません。

工事を行う前に、下地を点検しているかを確認することが重要です。

依頼する業者の実績を確認する

カバー工法に失敗しないために、実績のある業者に依頼しましょう。なぜなら、屋根カバー工法は比較的新しい工事方法であるため、業者による品質の差が生まれやすいからです。

屋根カバー工法に関して専門的な知識と技術を持つ「板金工事会社」に施工を依頼するのがおすすめです。カバー工法の実績や事例が豊富な業者は、さまざまな状況に対応できる技術力を持っていると判断できます。

そして、工事費用の安さだけではなく、口コミ・評判も合わせてチェックしましょう。また、屋根を調査するときの対応や、見積書に記載される内容の透明性も信頼を見極める重要なポイントです。

防水シートの品質を確認する

雨漏りの原因のほとんどが「防水シートの破れ」によるものです。屋根カバー工法では、防水シートに多数の釘やビスが打ち込まれます。

そのため、打ち込まれた穴から雨水が侵入しない自己シール機能を持つ製品を選ぶのが最適です。また、厚みは1mm以上あるものが耐久性に優れています。

正しい防水シート選びは、雨漏りを防ぐうえで重要です。業者から防水シートに関する説明がない場合は、詳しい種類や品質についての説明を求めてみましょう。

まとめ

屋根カバー工法は費用を抑えられるメリットがある反面、知識がないまま施工を行うと「雨漏り」や「はがれ」の原因になります。

屋根カバー工法に失敗しないためのポイントをまとめると以下の通りです。

  • 工事前に下地の劣化状況を確認する
  • 依頼する業者の実績を確認する
  • 防水シートの品質を確認する

事前にしっかりと確認しておくことで、安心して屋根カバー工法を進められるでしょう。

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