リフォーム業歴12年のエイトです！
「そろそろベランダや屋上の防水工事が必要だけど費用が心配」
「防水工事って高いって聞くけど実際はどのくらいかかるの?」
といった不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
防水工事は建物を雨から守るために欠かせないメンテナンスです。しかし「防水工事の費用や相場、補助金等について分からず悩んでいる方も多い」と思います。
結論から言うと、防水工事の費用は「建物の状態や選ぶ工法で大きな差」がうまれます。業者によっても違いがあり、中には質の悪い業者もいるため、費用を抑えるために知識をつける事が必要です。
なので、この記事では防水工事の費用相場、工法の種類や単価、加えて補助金の情報を解説します。この記事を読んで、安心して防水工事を進めていきましょう。
ベランダ防水の費用相場と工法
まず初めに、防水工事の費用内訳は「材料費」「施工費(人件費)」「足場代」「その他諸経費」となります。特に工法と、工事面積が総額を大きく左右します。ここでは、代表的な工法とそれぞれの費用相場を見ていきましょう。
FRP防水
繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略でガラス繊維などの強化剤で補強されているもの。特徴として強度・耐水性・耐久性に優れており、バスタブや建材などに多く利用されています。FRP防水の費用相場は「1㎡(1平方メートル)あたり5,000〜8,000円程度」です。
デメリットとして「メンテナンス回数が比較的多いこと、施工場所を選ぶ、施工時に臭気がある、紫外線に弱いこと」があげられます。
ウレタン防水
プラスティックの一種であり、化学反応により生成される樹脂をさし、断熱材やスポンジ塗料などいろいろなものに利用されています。液体状の塗料を塗るため継ぎ目がなく複雑な形状にも対応できるメリットがあります。費用も比較的安価であり「1㎡あたり4,000〜7,000円程度」とされています。デメリットは「塗装にムラがあると劣化が早まること、5年程度を目安にトップコートを塗り替える必要があること」です。
費用相場は上記に自宅の㎡あたりの面積をかけて算出しますが、その他の足場などの費用がかかることもありますので見積もりを依頼しましょう。
屋上防水の費用相場と工法
屋上は面積が広く、高い耐久性が求められます。また、足場代なども追加でかかることも多く、費用が高額になりやすいので注意が必要です。代表的な工法の相場を見ていきましょう。
シート防水
塩化ビニールや合成ゴムを使用する方法。シートを貼るというシンプルな工程上、施工の品質の差がでにくく工期が短いのが特徴。費用相場としては「1㎡あたりの4,500〜9,000円程度」。デメリットとして「一体型のシートであるため一部でも穴や隙間があるとそこから水が浸入してしまうこと、凹凸のある部分にはシートを貼りにくいこと」があります。
アスファルト防水
合成繊維不織布のシートにアスファルトをしみこませコーティングした物と、シート状のルーフィングと呼ばれる防水材を層状に重ねて行う工法。防水工事の中でも古い歴史があり実績のある防水工法と言われています。耐久性に非常に優れるため公共工事や大型の物件に選ばれることが多いです。費用相場として「1㎡あたり5,000～7,500円程度」。
デメリットとして「複雑な形状には不向きなこと、施工中に熱や匂いが発生するため近隣住民への配慮が必要なこと、施工可能な技術者が限られていること」があげられます。
FRP防水・ウレタン防水
ベランダ防水と同じ。屋上防水に関しては施工面積が広く、足場なども必要なことがあるため費用が高額になりやすい特徴があります。
知らないと損！防水工事に使える補助金・助成金
費用が高額になりやすい防水工事において、利用できる補助金や助成金があると助かりますよね。結論から言うと「防水工事そのものに対しての補助金は少ない」のが現状です。しかし、各自治体によって防水工事について補助金を出している場合があります。
防水工事を行う際は一度、防水工事の着工前にお住いの自治体へ問い合わせることをおすすめします。
まとめ
ベランダ、屋上の防水工事費用は工法や面積によって大きく差が出てきます。しかし、相場を知っていれば適正な価格で依頼できます。一部に質の悪い業者もいるので、最低3社は相見積もりしてください。
また、各自治体によって補助金を出してくれる場合もあるので、防水工事の着工前に問い合わせするのがお薦めです。まずは、自宅に合わせた最適な防水工事の工法と費用を知ることが第一歩。この記事をみて信頼できる業者を見つけましょう。