
リフォーム業歴12年のエイトです!
「 ガス給湯器が作動しない、異音や異臭がする」という場合は寿命のサインかもしれません。
経年劣化により異常が生じているガス給湯器をそのまま使い続けると、ガス漏れや水漏れなどのトラブルにつながることもあるため注意が必要です。
今回の記事では、ガス給湯器の寿命と仕組み、劣化しやすい箇所から寿命のサインなども併せてご紹介します。
「最近、ガス給湯器の調子が悪い」「古くなってきたので故障するかもしれない」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。
ガス給湯器の寿命は10年
ガス給湯器の寿命は、一般的に「10年程度」と言われています。この根拠となるのは「設計標準使用期間」です。
設計標準使用期間とは、一般的な使い方をした際に、安全上支障なく使用できる期間を指します。メーカーによって設定されている期間は異なりますが、ガス給湯器の場合はおおむね10年程度です。
設計標準使用期間はあくまで目安であり、設置環境や使い方によって寿命は変わります。とはいえ、10年を超えると部品が故障しやすくなります。さらに、部品が確保できず修理が困難になることもあるため、10年を目安に買い替えを検討するとよいでしょう。
ガス給湯器の耐用年数
ガス給湯器の寿命を知る判断材料として、「耐用年数」についても押さえておきましょう。耐用年数とは固定資産の価値がなくなるまでの年数を指すもので、経費の計算に利用されます。
ガス給湯器の耐用年数は6年です。ただし、これはあくまで税務上の基準であり、寿命を示すものではありません。
先ほどご紹介したとおり、一般的なガス給湯器は、耐用年数を上回る10年程度までは使用できるケースが多いです。
ガス給湯器の部品とお湯が出る仕組み
ガス給湯器にどのような部品が使われており、どのような仕組みでお湯が作られるのかを知ることで、寿命や故障の理解がしやすくなります。
ガス給湯器の部品と仕組みについてわかりやすくご紹介しましょう。
ガス給湯器の主要部品
ガス給湯器はさまざまな部品で構成されており、非常に複雑な造りをしています。特に故障や劣化につながりやすい主要部品を以下にご紹介します。
| 名称 | 役割 |
|---|---|
| 燃焼室 | 熱交換器を温める |
| ファン | ガスを燃焼させるための空気を送る |
| 熱交換器(金属パイプ) | 水を温めてお湯にする |
| 制御基板 | 湯量や温度などの情報を判断し、安全な動作を維持する |
| 各種センサー | 複数のセンサーにより、水量、温度、排気ガス(COなど)の濃度などを測る |
| ポンプ | お湯を循環させる(追い焚き機能) |
お湯が出る仕組み
ガス給湯器は以下のような仕組みでお湯を出しています。
- 燃焼室でガスを点火する
- 金属のパイプ(熱交換器)が加熱される
- パイプを通る水が加熱される
なお、お湯を作るときに発生する熱(排熱)は排気口から放出されますが、「潜熱回収型」の給湯器では、排熱を再利用することで、より効率よくお湯を作ることができます。
ガス給湯器の寿命が近いサイン
ガス給湯器に使用されている各種部品が寿命を迎えると、さまざまな不具合が起こります。主な不具合を以下にご紹介します。
水漏れする
配管やその接続部分のゴム製パッキンなどの内部部品が劣化すると、水漏れする場合があります。水漏れが生じると内部で不完全燃焼が発生し、一酸化炭素中毒になる恐れがあるため注意が必要です。
なお、給湯器から黒い煙が出ている場合は不完全燃焼の可能性が高いです。すぐに給湯器を止め、その場を離れましょう。
お湯の温度が不安定になる
内部の湯温を測るセンサーや制御基板が劣化すると、お湯が熱くなったりぬるくなったりと、湯温が不安定になる場合があります。
ただし、「お風呂ではお湯が出るがキッチンでは出ない」というケースでは、給湯器ではなく水栓に原因があるため、水栓の部品交換で直る可能性があります。
ガスの臭いがする
給湯器からガスの臭いがする時も注意が必要です。内部部品の劣化やガス配管の故障により、ガス漏れを起こしている可能性があります。一酸化炭素中毒や火災のリスクがあるため、早急に対処しなければ命にかかわります。
まずは窓を開けてしっかり換気をしてから、給湯器を止め、ガス栓を閉めましょう。換気扇やスマートフォンといった電気製品の操作をすると、火花が発生して引火する危険性があるため、給湯器の近くでは使ってはいけません。
異音がする
今までとは明らかに違う異音が出ている場合も、寿命を迎えているサインかもしれません。音を注意深く聞くと異常が起きている箇所が分かることもありますので、しっかり確認しましょう。
特に以下のような音がしていたら注意が必要です。
| 異音 | 原因(一例) |
|---|---|
| キーンという共鳴音 | 配管の故障による圧力変化や劣化 |
| ビー、ボーッという音 | ファンモーターの不具合 |
| カタカタ音が徐々に大きくなる | 制御装置など内部部品の劣化 |
| ゴーッという連続音 | 排気口の詰まりや異物 |
| ボンッという着火音 | 燃焼室や制御基板の異常※不完全燃焼の危険性ありあ |
ガス給湯器の寿命は約10年。故障のサインを知り事故防止につなげよう
ガス給湯器の寿命や耐用年数、仕組み、故障のサインをご紹介しました。ガス給湯器の寿命は約10年であり、劣化すると水漏れや不完全燃焼などのトラブルが起こる場合があります。
そのまま使用すると一酸化炭素中毒や火災といった深刻な事故につながりかねないため、普段からガス給湯器の状態を確認し、故障を早めに発見することが重要です。