
リフォーム業歴12年のエイトです!
「古民家をリフォームして暮らしてみたいけど、せっかくお金をかけても後悔する仕上がりになったらどうしよう・・・」
そんなことを考えている方も多いのではないでしょうか。
空き家バンクやリフォーム補助金などの社会制度も後押しするなか、古民家をリフォームして暮らすことを検討している方もいらっしゃいますよね。
しかし、古民家とひと口に言っても、いつどのように建てられたか、どう使われてきたかにより、住宅の状態はまったく異なります。その家に合ったリフォームをするには、気をつけておくべきポイントがあるんです。
この記事では、古民家リフォームが難しいと言われている理由、失敗しない方法について、詳しく解説していきます。
古民家リフォームが難しいと言われる4つの理由
古民家特有のデメリットについて、4つのポイントから解説していきます。
1.建物の劣化
「古民家」には明確な定義はありませんが、築50年以上の日本家屋を指すことが多いです。
設備は劣化が進んでおり、水回りや電気の配線、床や壁、屋根に基礎・・・あらゆる部分の状態チェックが必要になります。
いざ工事、と床板や天井を外した時、はじめてトラブルが発覚することも。場合によっては、解体して新築を建てた方がリフォームよりも早くて安い、なんてこともあり得ます。
2.断熱・気密性能が低い
古民家は古い木造づくり。断熱・気密性能に関しては、近代住宅に比べて格段に劣ります。
冬は部屋が温まりづらく、光熱費もかさみます。夏は湿気がこもるので、部屋がカビ臭くなるなどのトラブルも。
断熱や気密性の対策を怠ると、住んでみたら思ったよりも大変・・・と感じる方も多いようです。健康にも関わりますので、窓や床、壁や天井などの断熱・気密性への対策は要検討です。
3. 間取り設計に工夫が必要
構造上、柱や水回りなど、どうしても位置を動かせない部分があります。窓や玄関の位置なども、大きな変更は難しいことが多いです。土壁の部分には、電気工事をしたくてもコンセントがつけられません。
もともとの素材や間取りをベースに、いかに自分に合った設計をしていくか、創意工夫が求められます。
4.想定以上に費用がかさみがち
古民家には、およそ築50年から、なかには築130年の住宅まで存在します。住宅基準法ができる前に建てられているため、構造や間取りもそれぞれです。
そのため、一カ所だけを部分リフォームしたくても、構造上どうしても大掛かりな工事が必要になるケースがあります。例えば、垂れ壁を取り除きたい場合、天井全体の張り替えが必要になることも。
また、古い排水管や浄化槽、設備まわりは劣化が進んでいることが多く、工事の途中で追加費用が発生することも少なくありません。部分リフォームのつもりが、大規模工事へ発展する可能性があります。
それでも古民家で暮らしてみたい!4つの理由
独特の事情を抱えていることも多い古民家ですが、新築では得られない暮らしのメリットもたくさんあります。
1. 和の趣ある美しさ
味のある立派な梁や柱、時を経た自然素材の良さは、今の建材ではとても再現できないでしょう。
長所をうまく活用できれば、日本家屋ならではの風合いを愉しみながら暮らすことができます。
2. 新築より費用を抑えやすい
どこまでリフォームするのか自分で決められるので、古民家の状態を見極めたうえで計画を取捨選択できれば、お財布事情に合わせた費用に抑えることも可能です。
断熱や基礎など、生活上の優先順位が高い部分からリフォームしたり、自分でできるところはセルフリノベーションするなど工夫できる部分が多く、新築よりも安く仕上げやすいでしょう。
3. 化学物質が少なく、敏感な人も過ごしやすい
土壁や漆喰、古い木材・・・自然素材が多く使われている古民家では、化学物質に敏感な人も穏やかに過ごしやすいようです。
シックハウス症候群などに悩まされている方には、快適な住宅選びの有力候補となるかもしれません。
4.地方移住の場合、有力な選択肢となることも
移住したい地域に空いている土地や賃貸が無い場合でも、古民家ならあるという場合があります。
リフォーム補助金が支給される自治体もあり、地方移住の住まい選びには現実的な選択肢となるでしょう。
失敗しない古民家リフォームの進め方
古民家で心地よく暮らせるよう、リフォームを成功させるための3つのステップを解説していきます。
1. 古民家の状態はできる限りハッキリさせる
ここが、古民家リフォーム成功の一番の分かれ目です。購入前から、可能な限り、住宅の状態はくまなくチェックすることをおすすめします。
プロに見てもらわなければ気づきづらいポイントもあるので、気になる工務店の方に一緒に見てもらうのがいいでしょう。
見積りや着工の段階で「こんなはずではなかった・・・」と後悔することのないように、現状把握と目指す最終イメージ設計をしっかりとしておきましょう。
2. 古民家施工の実績がある工務店に見てもらう
古民家はそれぞれに独特の特徴を持つため、古民家リフォームの経験実績が豊富な工務店に依頼すると安心です。
また、経験豊富な工務店でも、提案の内容はそれぞれ違ってきます。たとえば、床の傾きに対して「家全体をジャッキアップしてバランスを調整する」という工務店もあれば、「床板だけをまっすぐ整える方法で対応する」という工務店も。どの工務店を選ぶかにより、仕上がりは大きく変わります。
いくつかの工務店から見積もりを取り、詳しく話を聞いた上で比較検討するのがベストです。
3. 予算・リフォームしたい部分に優先順位をつける
壁も補強して、キッチンと風呂を新しくして、床や天井も張り替えたい・・・となると、予算が天井知らずに吊り上がります。
どこに手を付けて、どこをそのままにするのか、手を入れるべきポイントに優先順位をつけておきましょう。
すべてに手を回すことはなかなか難しいので、プロに頼まなくても良さそうな部分は自分でリノベーションすることも、古民家の醍醐味のひとつです。
まとめ
古民家リフォームには、新築とは違った押さえるべきポイントがあります。
理想だけで進めてしまうと、思いもよらぬトラブルが起きやすいもの。しかし、現状を把握して計画的に進めれば、自分だけの味わい深い家に育てていくことができます。
購入段階から入念に進めて、古民家での心地よい暮らしを手に入れましょう!