
リフォーム業歴12年のエイトです!
「屋根塗装は意味がないって本当?」「どのような場合に屋根塗装が効果的なのか知りたい。」
屋根塗装を検討しているけれど、不要と主張する業者もいて悩みますよね。
正しい知識がなければ、効果のない塗装をしてしまい、さらなる劣化を招く恐れもあります。
そこでこの記事では「屋根塗装は意味ない、と言われる理由」と「どのような場合に屋根塗装は効果的なのか」を解説します。
住宅の屋根に塗装が必要なのかが判断できますので、ぜひ参考にしてください。
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屋根塗装は意味ないと言われる理由
「屋根塗装は意味ない」と言われるのは、2つの理由があります。
- 塗装の必要性がない
- 塗装だけでは修復できない
それぞれの理由と根拠を解説します。
塗装の必要性がない
1つ目は、「屋根自体に塗装の必要性がない場合」です。すべての屋根に塗装が必要というわけではありません。
屋根塗装は、美観の維持や防水性の向上を目的として行われるため、粘土瓦やジンカリウム鋼板などの防水性が高い屋根材には、塗装の必要がないのです。
無理に塗装を施せば、かえって劣化を早めてしまう恐れもあります。
塗装だけでは修復できない
2つ目は、「屋根の劣化がひどく、塗装だけでは修復できない場合」です。
屋根塗装は耐久性を向上させるものではありません。雨漏りや防水シートの破損、野地板の腐食などが発生している場合は、「葺き替え」や「カバー工法」による工事が必要です。
- 葺き替え:既存屋根を取り外し、新しい屋根に交換すること
- カバー工法:既存屋根の上に新しい屋根を重ねること
屋根の下地まで劣化が進んでいる場合は葺き替えを行い、屋根材のみの劣化であれば、カバー工法で修繕が可能です。
スレート屋根に塗装は必要なのか?
「スレート屋根は塗装する意味がない」と言われることがありますが、基本的には定期的な塗装が必要です。
しかし、1996年〜2008年に製造された「ノンアスベスト製品」のスレート屋根は塗装できません。
ここでは、スレート屋根の塗装可否について詳しく解説します。
スレート屋根は塗装が必要
スレート屋根は「セメントと繊維を混ぜて板状にしたもの」です。
紫外線や雨水にさらされ続けると少しずつ劣化し、防水性が低下します。屋根材が吸水と乾燥を繰り返すことで、ひび割れや反りが発生するのです。
防水性を維持するには、屋根の表面を塗料でコーティングしなければならないため、定期的な屋根塗装が必要になります。
2000年前後に製造されたスレート屋根は塗装できない
1990年半ばに、スレートに含まれる「アスベスト」に発がん性があると問題視され、「ノンアスベスト製品」が製造されるようになりました。
当時のスレート屋根にはアスベストの耐久性がなく、築10年が経過してからひび割れや欠けなどの劣化症状が多数報告されています。このような屋根は塗装してもすぐ剥がれてしまうリスクがあるため、塗装によるメンテナンスができません。
2000年前後に製造されていた塗装不可の屋根材は、以下の通りです。
| 屋根材の種類 | 製造期間 | 特徴 |
|---|---|---|
| パミール | 1999年〜2008年 | 劣化するとミルフィーユのような層状に分離し、屋根材が剥がれてしまう。 |
| コロニアルNEO | 2001年〜2007年 | ひび割れや先端部分の崩れなどが起きやすい。 |
| レサス | 1999年〜2006年 | 強度が高くないため、割れや欠損が多発している。 |
住宅の屋根材が塗装不可のスレートを使用している場合、メンテナンス時は塗装ではなく修繕工事が必要になります。
屋根塗装が効果的なケースと効果がないケース
屋根塗装はどんな場合に効果的なのか気になりますよね。効果的なケースと効果がないケースは以下の通りです。
- 効果あり → 築10年前後で劣化が進んだ屋根
- 効果なし → 築浅または劣化がひどい屋根
それぞれ、詳しく解説します。
築10年前後で劣化が進んだ屋根は効果あり
一般的に、屋根塗装は約10年間効果を持続すると言われています。新築に住み始めてから、もしくは屋根の修繕を行ってから10年程度が塗り替え時期の目安です。
また、耐用年数だけでなく、屋根に生じている劣化症状も合わせて確認する必要があります。屋根材に以下の症状があれば、塗装を検討しましょう。
- ひび割れ
- 色あせ
- コケやカビの発生
- 反り
- 塗膜の剥がれ
軽度な劣化であれば、塗装で防水性を維持することで、屋根をより長持ちさせることが可能です。
なお、劣化のスピードは気候や日当たり、潮風や強風を受けやすい地域などによって大きく異なるため、早めの点検をおすすめします。
築浅または劣化がひどい屋根は効果なし
築年数が10年未満で劣化が目立たない場合や、劣化がひどく、以下の症状が見られる場合は屋根塗装の効果がありません。
- 雨漏りが発生している
- 防水シートが傷んでいる
- 野地板が腐食している
塗装は美観や防水性を高めるメンテナンスであり、ひどく劣化している屋根材を修復することは不可能です。
屋根の状態が気になる方は、専門業者に屋根下の防水シートや野地板を確認してもらいましょう。
塗装が必要な屋根材と不要な屋根材
塗装が必要な屋根材と不要な屋根材は次の通りです。
- 金属屋根・セメント瓦などは塗装が必要
- 粘土瓦・ジンカリウム鋼板などは塗装が不要
屋根塗装を行う前に違いを確認しておきましょう。
金属屋根・セメント瓦などは塗装が必要
塗装が必要な屋根材は以下の通りです。
- 金属屋根(トタンやガルバリウム鋼板)
- セメント瓦
- モニエル瓦
屋根材によく使用されるトタンやガルバリウム鋼板などは、経年劣化により錆びが発生します。錆を放置することで腐食が進行し、強度の低下や穴あきの原因になるため、防錆塗装が必要です。
セメント瓦やモニエル瓦については、塗装を怠ることでコケやカビの発生、防水性の低下などを招く恐れがあります。性能を維持するためにも表面塗膜で防水と紫外線保護が必要不可欠です。
粘土瓦・ジンカリウム鋼板などは塗装が不要
塗装が不要な屋根材は以下の通りです。
- 粘土瓦
- ジンカリウム鋼板
- アスファルトシングル
粘土瓦は高い防水性と耐久性を持ち、ほとんど変色しない特徴があります。塗装した場合、塗膜の劣化や剥がれが発生するため、そのままの使用が適切です。
ジンカリウム鋼板は、表面が石粒でコーティングされており、色あせないことが特徴的。また、アスファルトシングルについては、油性塗料を使用するとアスファルトの防水成分を侵し、溶けてしまう恐れがあります。さらなる劣化を招くので、油性塗料での塗装はしないよう注意してください。
まとめ
「屋根塗装は意味ない」と言われるのは、「塗装の必要性がない」もしくは「塗装だけでは修復できない」ケースがあるからです。一部の屋根材を除いて、基本的には10年おきを目安に塗り替えが必要になります。
耐用年数だけでなく、材質や劣化状況も踏まえて、最適な塗装時期を判断するのがポイントです。判断に迷う場合は、塗装業者に点検してもらうことも検討しましょう。

